平成17年9月23日初秋の暑い日、「しらはたさん」は下界なさった。
享保十六年（1731年）頃から江戸、明治、大正、昭和そして平成とおよそ300年にわたり、この地域そして日本の遍歴をじっと見守ってきた神社（寺）「しらはたさん」をもう一度見直してもらおうと企画した第１回「しらはた絵馬ージョン」は、300名の地域住民そして商店主たちの熱意と情熱が届いたのか当日はすばらしい好天。
自分の作品を大事そうに持ち寄った少年少女、さらなる創作意欲に燃えせっせと筆を走らせる年配者、このときばかり口に筆をくわえて制作するパフォーマー、展示された作品群を真剣に吟味する審査員、その周りには今日の一日を楽しんでもらおうと自ら企画、出展した素人露天商たち、普段あまり見ない輪投げや金魚すくい、射的に興ずる老若男女、焼き鳥とビールに舌鼓をうつお父さん、そして、日々ここをきれいに守ってくれているお母さんたち、それぞれが思い思いの楽しみ方をされていました。
そして、お願いした奉謝のおばあさんの太鼓の音がなると一瞬シーンと辺りが静まり返りました。きっとこのとき「しらはたさん」は下界なさったのでは、と私は思っています。
　地域社会と一体になった事業展開をしよう、を合い言葉に活動している北藤商店会はこの事業を継続事業と考え、昨年は９月２３日に「しらはた絵馬ージョン５」と題して開催し、お陰様で好評をいただきました。今年22年度は更なる発展と充実を目指して「しらはた絵馬ージョン６」を企画いたしました。皆様のご理解とご協力をお願いもうしあげます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北藤商店会　会長　石井英彦